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2018/06/15(金) 02:11:23.41ID:CAP_USER9津山女児殺害
容疑者、再犯防止プログラム受講中にも事件
毎日新聞 2018年6月14日 21時01分(最終更新 6月14日 21時23分)
岡山県津山市で2004年9月、小学3年の筒塩侑子(つつしおゆきこ)さん(当時9歳)が殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された勝田州彦(くにひこ)容疑者(39)は、法務省が再犯防止のために導入した「性犯罪者処遇プログラム」を受講しながら、その後も少女を狙った事件を起こしていた。専門家からはプログラムに一定の効果を認める一方、更なる改善を求める声が上がっている。
勝田容疑者は10年、少女5人への傷害などの罪で、神戸地裁姫路支部で懲役4年の判決を受けて服役。この際にプログラムを受けたが、15年には女子中学生の腹をナイフで刺す殺人未遂事件を起こした。1審判決は「(プログラムの)必要性や有用性を十分に自覚できず、効果を上げるに至らなかった」としている。
プログラムについて、法務省は12年、性犯罪の再犯率が、非受講者(15.4%)の方が受講者(12.8%)より高かったとの追跡調査結果を示した。ただ、両者の差がわずかで、実効性を疑問視する声もある。
精神科医でNPO法人「性犯罪加害者の処遇制度を考える会」の福井裕輝(ひろき)代表理事は「性犯罪は、リスクがある場面でいかに自分をコントロールするかが大切。刑務所という閉ざされた空間では性的対象となる人がおらず、プログラムはほとんど効果がない」と指摘。受刑者が社会に出てからの治療が重要だとし、「それぞれの人に合わせた治療ができるよう国が制度を作るべきだ」と話している。
一方、性犯罪の被害に詳しい村田智子弁護士(東京弁護士会)は「本人に更生の意欲があれば、プログラムに全く効果がないとは思わない」とした上で、出所後に治療を強制できないことなど問題点を指摘。「性犯罪に関わった元受刑者の居住情報を、地域に開示する海外の仕組みの導入も検討すべきだ」と話す。【益川量平】
性犯罪者処遇プログラム
2004年11月に奈良市で起きた小1女児誘拐殺人事件で、性犯罪の再犯防止策を求める声が高まったことを受け、06年から一部の刑務所と全国の保護観察所に導入された。性犯罪の原因となる認識や行動のひずみを自覚させるのが目的で、受刑者の場合は8人程度が4〜11カ月、自身の犯罪の原因などを発表し、問題点を指摘し合う。仮出所者にも3カ月間、2週間ごとに実施され、法務省によると年間500人前後が受講している。
送検される勝田州彦容疑者=岡山市北区で2018年5月31日、幾島健太郎撮影
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