河津町の動物園でペットとして飼いきれなくなった外来種のカメを引き取るための池が新たに完成し、全国各地から飼い主が次々と訪れました。
河津町の動物園「iZoo」は、ペットとして飼いきれなくなったアメリカ原産の外来種「ミシシッピアカミミガメ」が川や池に捨てられて繁殖し、生態系に悪影響を与えるのを防ごうと、カメを引き取って園内で飼育する取り組みを続けています。

動物園が引き取ったカメは、これまでに合わせて1000匹を超えるなど池が手狭になったことから、園はインターネットを使って建設費用を調達し、幅7メートル、奥行き25メートルの大きな池を新たにつくりました。
16日は池の一般開放が始まり、さっそくペットのカメを引き取ってもらおうと、全国から次々と飼い主が訪れました。

なかには、約10年飼ったカメが大きくなり、自宅で飼育できなくなったため、千葉県から訪れたという親子もいました。
また、古い池からカメを移す引っ越しの作業も行われ、職員がカメを1匹ずつ捕まえて新しい住みかに移していました。

新しい池では約8000匹のカメを収容できるということです。
「iZoo」の白輪剛史園長は、「外来種のカメは、自然に放すと農作物を食い荒らしたり、日本の生態系を壊す恐れがあるので捨てないで欲しい」と話していました。

06月16日 19時22分
静岡 NEWS WEB
http://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/3035495561.html