2018年6月18日 13時53分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180618/K10011483441_1806181358_1806181400_01_02.jpg

廃炉に向けた作業が進む高速増殖炉「もんじゅ」で、来月から核燃料の取り出しが始まるのを前に、もんじゅが立地する福井県の西川知事が原子力規制委員会の更田委員長に、廃炉が安全に行われるよう監視の強化を求めました。

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おととし政府が廃炉を決めた福井県にある高速増殖炉もんじゅでは、来月から廃炉の重要な工程の1つである、原子炉などから核燃料530体を取り出す作業が始まります。

こうした中、18日、福井県の西川知事が原子力規制委員会の更田豊志委員長を訪ね、意見を交わしました。

このなかで西川知事は「県民はもんじゅの不備が指摘されるたびに不安になる。規制庁の現地の人員を増やすなど体制を強化してほしい」と述べ、廃炉が安全に行われるよう監視の強化を求めました。

これに対し更田委員長は「もんじゅはふつうの原発とは異なるので、規制庁に監視チームを設けた。計画どおり作業が安全に進むことが重要だ」と応えていました。

高速増殖炉の廃炉は国内では初めてとなり、2047年度まで30年ほどかけて行われる計画です。

一般の原発とは異なる仕組みで原子炉に入れられた核燃料を取り出し、空気や水に触れると激しく燃える性質がある冷却材の液体ナトリウムを安全に抜き取って処理することが課題となっています。

西川知事「規制委でも監視体制強化を」

更田委員長との意見交換のあと、西川知事は「もんじゅを運営する原子力機構や規制委員会、所管する文部科学省にとっても高速増殖炉の廃炉は初めてのことだ。廃炉作業の安全については地元でも監視したいが、規制委員会でも体制を強化して取り組んでもらいたい」と話していました。

おととし政府が廃炉を決めた福井県にある高速増殖炉もんじゅでは、来月から廃炉の重要な工程の1つである、原子炉などから核燃料530体を取り出す作業が始まります。

こうした中、18日、福井県の西川知事が原子力規制委員会の更田豊志委員長を訪ね、意見を交わしました。
このなかで西川知事は「県民はもんじゅの不備が指摘されるたびに不安になる。規制庁の現地の人員を増やすなど体制を強化してほしい」と述べ、廃炉が安全に行われるよう監視の強化を求めました。

これに対し更田委員長は「もんじゅはふつうの原発とは異なるので、規制庁に監視チームを設けた。計画どおり作業が安全に進むことが重要だ」と応えていました。
高速増殖炉の廃炉は国内では初めてとなり、2047年度まで30年ほどかけて行われる計画です。
一般の原発とは異なる仕組みで原子炉に入れられた核燃料を取り出し、空気や水に触れると激しく燃える性質がある冷却材の液体ナトリウムを安全に抜き取って処理することが課題となっています。

■ 西川知事「規制委でも監視体制強化を」

更田委員長との意見交換のあと、西川知事は「もんじゅを運営する原子力機構や規制委員会、所管する文部科学省にとっても高速増殖炉の廃炉は初めてのことだ。廃炉作業の安全については地元でも監視したいが、規制委員会でも体制を強化して取り組んでもらいたい」と話していました。