奈良県広域消防組合葛城消防署の男性消防司令補(58)が、葛城市内の自宅前の電柱に設置されている2か所の街路灯の向きを、自宅の敷地を照らすよう無断で変えていたことがわかった。同組合は、地方公務員法違反(信用失墜行為)に当たる可能性があるとして近く処分する方針。

 同組合などによると、消防司令補は9日、電柱に上って街路灯の照らす方向を自宅敷地に変えたほか、別の街路灯は自宅ガレージに向けた。

 電柱にはしごをかけ、街路灯を操作している姿を住民が目撃して発覚。同組合は19日、業者に依頼して街路灯の向きを元に戻した。市道は通学路で、地元自治会が防犯のため市の補助で街路灯を設置した。

 同組合は11日、勤務中に部下の頭髪をバリカンで刈るなどしたとして、橿原消防署の男性消防司令長を懲戒免職処分にしたばかり。同組合は「電気窃盗と言われてもしかたのない事態。消防職員としてあるまじき行為で、誠に申し訳ない」としている。

http://yomiuri.co.jp/national/20180620-OYT1T50000.html