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前線停滞 九州南部中心に激しい雨のおそれ
2018年6月21日 23時20分気象

活発な前線の影響で、東海地方で激しい雨が降っています。前線が停滞する九州南部を中心に、21日にかけて、非常に激しい雨が降るおそれがあり、気象庁は、土砂災害や川の増水などに警戒するよう呼びかけています。

気象庁によりますと、西日本から東日本の太平洋側に停滞する前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んで前線の活動が活発になっていて、この時間、東海に発達した雨雲がかかっています。

午後10時半までの1時間には、三重県志摩市で40.5ミリの激しい雨が降り、午後10時までの1時間には静岡空港で39.5ミリの激しい雨を観測しました。

また午後10時までの24時間に降った雨の量は、和歌山県田辺市龍神と、宮崎県のえびの高原で300ミリを超えています。

これまでの雨で静岡県と奈良県では、土砂災害の危険性が非常に高まり、自治体が避難勧告などを出す目安とされる「土砂災害警戒情報」が発表されている地域があります。

静岡県では、水位が上昇して氾濫の危険性が非常に高い「氾濫危険水位」を超えている川があります。

東海では21日未明にかけて、局地的に雷を伴い1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降るおそれがあるほか、前線が停滞する九州南部では、21日夕方にかけて非常に激しい雨が降るおそれがあります。

21日夕方までに降る雨の量は、いずれも多いところで九州南部で250ミリ、東海で150ミリ、関東で120ミリ、近畿で100ミリと予想され、さらに21日夕方から22日夕方までの24時間には、九州南部で100ミリから200ミリの雨が降ると予想されています。

気象庁は、土砂災害や川の増水、低い土地の浸水に警戒するとともに、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意するよう呼びかけています。また18日の地震で揺れが強かった大阪府や京都府などでも地盤が緩んでいるところでは、少しの雨でも土砂災害が起きるおそれがあり、十分注意が必要です。