遺書に書かれていたのは…

朱美、何かとお前には助けられてきたのに、俺が傲慢になりすぎて、こんな結果になって、
結局お前に一番負担をかけることになった。ごめん。
みんなのことを助けられるのは、お前しかいてない。
実は、一番お前にみんなが頼っていたし。
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遺書の大半が、朱美容疑者への言葉で埋め尽くされていた。
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俺はおとんにインスリンを打った。
ネットでいろいろ調べて、低血糖昏睡は脳死って書いてたから、ガンで苦しむより、脳死の方が楽やろうと。
皆の前では普通にしてきたつもりやけど、もう良心の呵責に耐えられへん。
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しかし実際は、朱美容疑者が出した甘酒を飲んで倒れていたのだ。