◆銭湯で知るフィンランドの魅力 東京・高円寺の小杉湯で「夏至祭」開催

イベントのポスターは、主催者のひとり、イラストレーターのenya honamiさんが描いた
1933年創業の東京・高円寺の老舗銭湯・小杉湯で6月22日から24日までの3日間、本場として知られるフィンランドのサウナ文化を紹介するイベント「小杉湯×フィンランド 夏至祭」が開かれる。

「夏至祭」は、フィンランドではクリスマスに次いで大切なお祝いの日とされる。
イベント期間中、浴室内に植物アーティストのACCO SUZUKI(密林東京)さんによるインスタレーション「フィンランドの森と湖」が制作され、森林浴をしている感覚で入浴できる。

さらに、フィンランドの夏に欠かせないミックスベリーを使った「イチゴ湯」や、同国の国樹であるシラカバの葉を束ねてお風呂にいれる「シラカバ湯」が用意される。メーンの24日には、屋外にテントサウナが置かれたり、フィンランド料理を味わえたりと、さまざまな催しがある。
特別なイベントの参加にはチケット購入が必要だが、主催者側は「通常の入浴料460円だけでも十分楽しめます」としている。

今回の「夏至祭」イベントは、銭湯の価値を再定義して、新たな文化をつくろうと試みるオンラインサロン「銭湯再興プロジェクト」を立ち上げた小杉湯の番頭兼イラストレーターenya honami(塩谷歩波)さんが主催した。
今年、実際にフィンランドの公衆サウナを訪ねたenyaさんは「銭湯の空気感とすごく似ており、サウナ後にタオルを巻いた老若男女が一緒にくつろいでいる姿に、銭湯で感じる心地よさが感じられます」と説明している。
日本の銭湯とフィンランドの公衆浴場の共通点や違いを通して、フィンランド文化と公衆浴場の魅力を伝えることが目的という。

画像:イベントのポスターは、主催者のひとり、イラストレーターのenya honamiさんが描いた
https://i.imgur.com/vPsDdT6.jpg

朝日新聞デジタル 2018年6月19日
https://www.asahi.com/and_M/articles/SDI2018061607071.html