https://mainichi.jp/articles/20180623/k00/00m/040/062000c

原子力規制委
福島・西郷村のモニタリングポスト撤去中止
毎日新聞 2018年6月22日 19時49分(最終更新 6月22日 20時29分)

 国の原子力規制委員会は22日までに、今月中に福島県西郷村で開始する予定だった空間放射線量測定用のモニタリングポストの撤去作業を中止すると決めた。村は撤去に同意したが、村議会が全会一致で中止を求める意見を可決し国側に提出、村も中止要請に転じたため。

 東京電力福島第1原発事故後、福島県内全域にモニタリングポストが設置された。規制委は今年3月、避難区域になったことがない市町村内の約2800台のうち、学校など子どもが集まる場所に設置された約2400台を撤去する方針を公表した。
 西郷村の撤去対象は27台。ほかに同意した市町村はなく、同村での撤去が最初の予定だった。規制委は「線量が十分に下がった」と撤去理由を説明。一部を避難区域に移設するとしている。【尾崎修二】