6/23(土) 1:03配信
埼玉新聞

さいたま地方裁判所=さいたま市浦和区高砂
 埼玉県深谷市で昨年12月、自宅で同居する長男の頭を金づちで殴って殺害したとして、殺人の罪に問われた、深谷市幡羅町、無職の父(92)の裁判員裁判の初公判が22日、さいたま地裁(河村俊哉裁判長)で開かれ、父は「間違いありません」と起訴内容を認めた。

 冒頭陳述で検察側は、2010年ごろから、妻=故人=の介護や家事を手伝わず、金を無心しては競馬などに浪費する長男=当時(65)=に、父が不満や怒りを募らせ、殺したいと考えるようになったと指摘。昨年12月、泥酔して帰宅し、玄関で寝込んでしまった長男を見てこれまでの怒りが爆発、「殺害を決意し、金づちで少なくとも15回殴った」と述べた。

 弁護側は、父が直後に隣人方を訪れ、犯行を告げていることなどから自首が成立するとして、情状酌量を求めた。

 起訴状などによると、父は昨年12月23日、自宅で、長男の頭などを金づちで多数回殴り、頭部外傷により殺害したとされる。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180623-00010000-saitama-l11