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大阪府北部の地震でブロック塀が倒壊し、9歳の女の子が死亡したことを受け、名古屋市教育委員会は建築基準法に適合していない中学校のブロック塀を撤去する作業を23日から始めました。

撤去作業が行われているのは、名古屋市緑区の鳴子台中学校の西門の両脇にある高さ1.6メートルと1.8メートル、幅がそれぞれおよそ4.2メートルのブロック塀です。

この中学校では市の教育委員会の緊急点検の結果、建築基準法で1.2メートルを超えるブロック塀に一定の間隔で設置が義務づけられている「控え壁」が設けられていないことがわかりました。

このため、教育委員会は23日朝からこの学校のブロック塀を電動カッターなどの工具を使って撤去する作業を始めました。

教育委員会によりますと、23日にブロック塀を撤去したうえで、新しい金属製のフェンスを設置する計画だということです。

名古屋市教育委員会学校整備課の南雅彦係長は「一日でも早く万全の状態にして、子どもたちが安心して通学できるようにしたい」と話していました。

名古屋市では大阪北部の地震のあとの緊急調査で、鳴子台中学校以外にも3つの小学校で建築基準法に適合していないブロック塀があることがわかっていて、教育委員会ではこれらについてもできるだけ早い時期に撤去するとともに、まだ点検を行っていない学校などの点検を急ぐことにしています。

2018年6月23日 12時21分
NHK NEWS WEB
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