>>1
2018.06.29 齋藤健・農林水産大臣記者会見
http://www.maff.go.jp/j/press-conf/180629.html

平成30年6月29日(金曜日)9時21分〜9時31分 於:本省会見室

○記者
9月にIWCが開かれますけれども、日本はIWCの決議要件の緩和と商業捕鯨の再開を提案することと思います。
大臣として期待するIWCの在り方と、現時点での交渉見通しをどう見ていらっしゃるのか教えてください。

○大臣
あのですね、まず、IWCはですね、長年にわたって、我が国をはじめとする持続的利用支持国と反捕鯨国の間で対立が常態化をしておりまして、何ら意思決定が出来ない状態が続いています。
IWCが本来の姿に戻って欲しいというのが私どもの切なる願いであるわけでありますが、このため、本年9月のですね、IWC総会に向けて、商業捕鯨の再開につなげるべく、
IWCの資源管理機関としての本来の機能をですね、回復させるための提案を行うということでありますので、そういう在り方になって欲しいと思いますね。
それで、具体的には御指摘ありましたけど、ミンククジラのようにですね、資源が豊富な鯨種に限って、商業捕鯨モラトリアムを解除すると。
それからIWCの意思決定手続を見直して、捕鯨枠の設定などの総会での可決要件をですね、現行の4分の3というものから緩和をするという提案を、日本として行うことをですね、今、政府内で検討しているということであります。
我が国としては、本年の総会で、この改革案がですね、実現されて、商業捕鯨の早期再開が実現するよう全力で取り組む、そういう姿勢であります。

○記者
反捕鯨国のですね、主張もなかなか根強いと思うんですけれども、交渉についてはどのように今、思ってらっしゃいますか。

○大臣
とにかくですね、今回の提案について実現できるようにですね、最大限の努力をしていくということに、まだこれからですね、尽きるということだろうと思います。

○記者
最初、IWCのお話がありましたが、その関連なんですけれども、オリンピックに向けてですね、今、農水省でも和食文化の発出というものをいろいろやっていると思うんですけれども、
そういう意味でクジラも一つの日本食文化ではあると思うんですが、農水省としてですね、そのクジラの食文化というものを、どう、こうオリンピックに向けて発出していくのかという点と、
例えば、地下の生協でもクジラの缶詰とか売っているじゃないですか。その辺、大臣どう思われますか。

○大臣
クジラのですね、鯨食っていうのは日本の文化だと思っておりますので、これはどの国も尊重をすべきではないかと思っております。
従いまして、商業捕鯨再開に向けて努力をしていくということでありますし、一方、鯨食文化についてもですね、多くの方に理解していただきたいなというふうに思っております。