警察官が刺され、拳銃を奪われた富山中央署奥田交番=26日午後4時56分、富山市
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 富山市の交番で警察官が刺殺され、奪われた拳銃で警備員が撃たれて死亡した事件で、警備員に対する殺人未遂容疑で現行犯逮捕された富山県立山町の元自衛官、島津慧大(けいた)容疑者(21)が交番襲撃時、種類の異なる刃物を少なくとも4本以上所持していたことが27日、捜査関係者への取材で分かった。鉈(なた)やサバイバルナイフのようなものを用意しており、富山県警は島津容疑者が周到に計画して犯行に及んだ可能性があるとみて、動機などを捜査している。

 県警によると、島津容疑者は逮捕された際、警察官に撃たれて入院中。重体だが、意識はあるといい、県警はいったん釈放し、回復を待って事情を聴く方針。県警は27日朝から交番や同市立奥田小学校などの実況見分を始め、詳しい犯行状況を調べている。

 島津容疑者は26日午後2時すぎ、同市久方町の県警富山中央署奥田交番の裏口をノックし、応対した所長の稲泉(いないずみ)健一警部補(46)にいきなり襲いかかった。この際、刃物を1本手にしていたという。稲泉警部補を数十回にわたって刺すなどした島津容疑者は拳銃を奪って逃走。交番の裏口付近には刃物が1本落ちていた。

 約100メートル先の奥田小に向かい、同25分ごろに学校の改修工事の警備員、中村信一さん(68)に発砲。直後に駆けつけた警察官に、両手に刃物を1本ずつ持って襲いかかろうとして撃たれた。中村さんの近くに落ちていた拳銃は5発すべて発射されていた。

 また、奥田小周辺で押収した島津容疑者のリュックサックに少なくとも刃物1本が入っていたという。

 県警や近所の住民らによると、島津容疑者は昨年3月に自衛隊を辞めた後、立山町の実家に戻り、アルバイトをするなどしていた。地元の小中学校を卒業したが、中学生のころから引きこもりがちになり、しつけの厳しい父親と衝突し、家庭内暴力をふるっていたという証言もある。

2018.6.27 07:16
産経WEST
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