愛知県豊橋市立岩西小学校で、黒板に女児の頭を打ちつけるなど複数の児童に体罰を加えたとして、暴力行為等処罰法違反に問われた元教諭深谷勝義被告(43)(豊橋市)に対し、名古屋地裁豊橋支部(明日ぬくい利佳裁判官)は28日、懲役1年、執行猶予3年(求刑・懲役1年)を言い渡した。

明日裁判官は「自分の指導を理解しない児童らに立腹し、怒りの感情にまかせて、額を黒板に打ちつけたり、定規で頭をたたいたりした、身勝手で理不尽な犯行」と指摘し、「事実を認めて反省し、すでに教育現場から離れている」などと量刑理由を述べた。

判決文などによると、深谷被告は昨年10月4日、同校の教室で当時7歳の女児の髪の毛をつかんで額を黒板に数回打ちつけたほか、同27日、当時7歳の男児の頭を定規で殴ったとしている。深谷被告は今年2月に停職処分を受け、依願退職した。

2018年06月28日 11時17分
YOMIURI ONLINE
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