犯人は普通科で、現代的な小銃射撃教育(一般隊員に施されるもの)を受けているからね。
少なくとも人型で、人を模したような標的に向かって射撃し、それに命中することで
褒められたりするなどの報酬系を刺激される「条件付け」教育をされている。

こうすることで、いざ有事の時に良心の呵責などの心理的抵抗感なしで敵を撃てるんだ。

でも、任期が過ぎたらその「報酬」は無くなっちゃうんだ。

些細な事でカッとなった彼は、自分の報酬系を刺激するべく、殺人を開始する。
ナイフしか手に入らないが、発砲したい。なぜなら、発砲することで、命中することで
自分は評価されていたのだから。

手近に銃がある交番に目をつけ、前日に偵察して(自衛隊経験による)手薄な
時間を知った彼は、翌日、トラブルを理由にその時間にバイト先を出ると交番へ向かった。
ナイフを使って計画通り警察官を殺害して銃を奪うと、かれは「自衛隊で習った」ポーズで
標的に2発射撃した。

しかし、短銃の命中率は低くはずしてしまう。さらなる報酬系の刺激を求め、かれは
手近な警備員に駆け寄り射殺。さらにやりやすい小学校へ向かおうとしたところを
警察官に射撃されて確保された。