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中国海警が軍直轄に…日本、武装強化を警戒
2018年7月1日 00時21分

 沖縄県・尖閣諸島の周辺海域で領海侵入を繰り返している中国海警局が7月1日から、中国軍を統括する中央軍事委員会の直轄組織である武装警察部隊(武警)の指揮下に入る。日本政府は、海警局と中国海軍の連携による活動活発化や、武装強化につながる恐れがあるとみて警戒している。

 海上保安庁によると、海警局の公船による領海侵入は、2012年に尖閣諸島が国有化された頃から続いている。日中関係が改善傾向にあるためか、減少傾向にあるものの、今年も12件確認されている。同庁は管轄する第11管区海上保安本部に尖閣警備に専従する巡視船12隻を配備し、厳重な警戒を続けている。

 海警局はこれまで公安省や国家海洋局の傘下にあり、公船の乗組員は事実上の「公務員」だった。組織改編後は軍人に準じる武装警察官に統一される。中国国防省の報道官は6月29日の記者会見で、「海警の基本任務の属性は変わらない」と説明。海上法執行機関である「海警局」の看板は下ろさず、日本など周辺国を刺激する軍の色彩は極力抑制する方針とみられる。
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