週刊現代2018年3月17日号

生命保険の話の顛末をA氏が回想する。
「11月30日、加入していた生命保険証書のコピーを佳代さんに渡しました。
当時、受取人は娘になっていましたが、それを佳代さんに変更する話が
持ち上がったからです」
保険証書のコピーを渡すと、即日、佳代さんはA氏に電話をしてきた。

「『死亡時の受取金額が500万円じゃないですか!少ないんじゃないですか?』
と言う。ずいぶん細かいことを言うものだと思いました」

佳代さんの「プラン」は、まず亡夫の遺族年金をもらうために入籍せず、
'14年にA氏が65歳になって年金を取得できるようになったら入籍するというものだ。
だが、内縁や事実婚を含む「再婚」は、通常、遺族年金の打ち切りにつながる。
佳代さんは、それを認識していた。

佳代さんが事態の発覚を恐れていたことは、10月16日付のメールからも伝わってくる。

「私たちの事実婚はなるべくどなたにも知られたくないのです。万が一どなたかが
役所に告発すると最悪の事態になりかねません」
「人の口に戸は建てられませんから要、注意です。会社の方にも気をつけて下さい」