https://jp.reuters.com/article/europe-migrants-germany-idJPKBN1JT14S

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2018年7月3日 / 12:21 / 8時間前更新
独CDUとCSUの難民対策合意、精査する必要=SPD
[ベルリン 3日 ロイター] - ドイツの中道左派政党、社会民主党(SPD)は3日、メルケル首相率いるキリスト教民主同盟(CDU)が統一会派を組んできたキリスト教社会同盟(CSU)と合意した難民・移民対策を承認する前に、同対策の中身を精査する必要があるとの見解を示した。

SPDはCDU・CSUと大連立を組んでいる。

CDUとCSUは2日、既に他の欧州連合(EU)加盟国で登録された難民らを収容する施設をオーストリアとの国境に設けることで合意した。

難民らは登録された国に送り返されることになるが、オーストリア政府は3日、CDUとCSUの合意内容が実行された場合、「南部の国境を守る措置」を講じる方針を示しており、難民の送還に関する協定で両国が合意できるかについては疑問が残っている。

CDUとCSUの合意内容の実行には、SPDの承認も必要となる。

SPDはこの問題を3日に話し合うが、以前には難民収容施設の設置を拒否したこともある。

ただ、SPDが最終的に合意を拒み、新たな政治危機を招く可能性は低い見通し。

CDUのクランプカレンバウアー幹事長はドイツのテレビに対し、「SPDが合意できる現実的な解決策だと思う」と述べた。