https://www.cnn.co.jp/fringe/35121933.html

米女性の卵巣に23キロの嚢胞、医師は肥満と診断
2018.07.04 Wed posted at 17:03 JST


(CNN) 米国でこのほど、妊娠しているわけでもなく食べすぎでもないにもかかわらず急激にお腹が膨らんでしまった30歳の女性について、重さ約23キロもある嚢胞(のうほう)が卵巣にできていたことが判明する出来事があった。女性は4人の医師の診断を受けていたが、嚢胞の存在に気付く医師はおらず、減量するように告げられるだけだったという。

アラバマ州に住むカイラ・ラーンさんが急激な体重の増加に悩まされるようになったのは昨年の夏。食事の中身には大きな変化がなかったため、当初はデスクワーク主体の仕事に移ったことが原因だと考えていた。

その後、ラーンさんのお腹は、かがんだり靴を履いたりするのも困難になるほど肥大。秋には痛みやしこりを感じるようにもなった。周囲からは妊娠したのかと尋ねられ、時にはお腹をさすられることもあったという。

医療の専門家から減量を促されたラーンさんは食事に気を使い、ジムにも通ったが、体重は減るどころか増え続けた。ジムで体を動かしても、すぐに息が切れるようになった。
ラーンさんは4人の医師の診断を受けたが、卵巣の異常に気付いた医師は1人もいなかったという。

今年5月25日の夜、ラーンさんは母親に従って州都モンゴメリーにあるジャクソン病院の緊急治療室に入った。病院の医師らが検査を施したところ、すぐにラーンさんの実際の病状が判明。翌日に1時間半ほどの手術を行い、重さ23キロの粘液性嚢胞腺腫を摘出した。

医療の専門家から減量を促されたラーンさんは食事に気を使い、ジムにも通ったが、体重は減るどころか増え続けた。ジムで体を動かしても、すぐに息が切れるようになった。
ラーンさんは4人の医師の診断を受けたが、卵巣の異常に気付いた医師は1人もいなかったという。

手術前に医師から「スイカほどの大きさ」だと告げられていたラーンさんだったが、摘出された嚢胞は予想をさらに上回るサイズ。「ジューシー・ルーシー」と名付けたこの巨大な嚢胞を取り除いてからは生活が楽になり、靴を履くのに苦労することもなくなったという。
手術を担当したジャクソン病院のグレゴリー・ジョーンズ医師は、ラーンさんが複数回検査を受けたにもかかわらず嚢胞と診断されなかった点について、医師側の「ミス」だと指摘。「医師はミスをする。人間である以上、誰でも時々はミスをしてしまう。しかしどの医師も一生懸命患者のために働いている」と述べた。

今年4月、原因不明の体重増加に悩まされていたころのカイラ・ラーンさん
https://www.cnn.co.jp/storage/2018/07/04/15432237d25d1e8eefeb3781c2f452b6/t/768/432/d/50-pound-ovarian-cyst-alabama-woman-trnd-super-169.jpg
手術で摘出された巨大な嚢胞(画像閲覧注意)
https://www.cnn.co.jp/storage/2018/07/04/ef0f251e819d465687759eb965d5d35a/t/768/432/d/50-pound-ovarian-cyst-alabama-woman-surgery.jpg