小林よしのり

わしは、 ネトウヨ排外主義に対する「どうせバカなんだから放っておいた方がいい」
という大人の対応に疑問を持っている。

オウム真理教の台頭のときも、世の大人たちはそういう態度だった。
知識人は、「オウムに対して目くじら立ててバッシングしてはいけない、
子供の宗教のようなもので、むしろ世間に染まらぬ純粋性があって、これこそ宗教だ」なんて言っていた。

マスコミ関係者は、「オウムはすぐ抗議してくるし、面倒だから触れない方がいい」
と言いながら、見てみぬふりの態度だった。

被害者意識をアイデンティティーにした疑似共同体は、日常に回収するのが困難である。

オウムとネトウヨの差は、オウム信者は秀才だったが、ネトウヨどもは馬鹿であるということだ。
頭の悪さが度外れている。
オウムとネトウヨの共通点は、ユーモアがわからない、ギャグや洒落が理解できないという性質だ。