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シリアの化学兵器攻撃疑惑 塩素ガス使用の可能性
2018年7月7日 6時45分

シリアでことし4月、化学兵器の使用が疑われる攻撃が行われたことを受けて、現地調査を行ったOPCW=化学兵器禁止機関はサリンなどの神経剤は検出されなかったものの、塩素ガスが使用された可能性があるとする暫定報告書を発表しました。

シリアの首都、ダマスカスの近郊でことし4月、反体制派が残る地域に化学兵器の使用が疑われる攻撃が行われ、アサド政権による化学兵器の使用だと断定したアメリカやイギリスがシリアの化学兵器関連施設を攻撃する事態となりました。

OPCWはその後、調査チームを現地に派遣して、がれきや負傷者などからサンプルを採取して分析を進め、6日、暫定の報告書を公表しました。

それによりますとサンプルから爆発物の残留物質とともに有機塩素が検出され、塩素ガスが使用された可能性があるということです。

一方で、アメリカなどが、アサド政権によって塩素ガスとともに使用されたとしていたサリンなどの神経剤は検出されなかったということです。

OPCWではさらに詳しい分析を進め、正式な報告書をまとめることにしています。