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久保木愛弓容疑者(31)は、神奈川県秦野市の県立高校を卒業後、看護の専門学校に通い、10年前に看護師免許を取りました。

別の病院での勤務を経て、3年前の5月に旧「大口病院」に採用されたあとは主に夜勤を担当し、事件が起きたおととし9月は、3日に1回の頻度で夜勤のシフトに入っていました。

同僚だった看護師は久保木容疑者の仕事ぶりについて、
「まじめに淡々と、任された仕事をこなす印象だった」と話しています。
元同僚「テレビ報道 大変動揺しずっと画面を見てた」
旧「大口病院」で当時、久保木容疑者と同僚だった元看護師がNHKの取材に応じ、仕事ぶりや事件が発覚した直後の様子などについて証言しました。

この中で元同僚は、
「何人もの看護師仲間が久保木さんがあやしいと話をしていたのを聞いていたが、仕事はそつなくこなしていて真面目だった。誰かとトラブルを起こすようなこともなく、仲よく働いていた」と振り返りました。

また、職場での立場や仕事内容については、
「病棟の中ではいちばん若くて、業務量も彼女には重く負担は大きかったかもしれない」と話しています。

一方、事件が発覚した直後の様子について、この元同僚は、
「テレビの報道が流れたときに大変動揺し、ずっと画面を見て凝視して立ち尽くしていたと別の看護師から聞いた。」
「事件のあと、彼女の夜勤の日があったが『体調が悪くて出られない』と、直前になって電話がかかってきて、上司と面談し夜勤をしないで帰ったこともあった」と証言しました。

そして久保木容疑者が逮捕されたことについて、
「驚き、非常に困惑しています。ほかの看護師仲間が『久保木さんが怪しい』と言っていたので、やっぱりそうだったんだという思いがします。」
「もしかしたら自分に罪をかぶせようとしたのだろうかとか、なぜ命をつなぐ仕事でこんなことになったのかなど疑問が多く、気持ちの整理がつきません」と話しています。