https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180709/k10011524031000.html

オウム真理教の一連の事件で、今月6日に死刑が執行された元代表の麻原彰晃、
本名 松本智津夫元死刑囚の遺体は9日朝、搬送先の都内の斎場で火葬されました。
法務省は今後、遺骨を元死刑囚の四女側に引き渡す方向で調整しています。

地下鉄サリン事件や松本サリン事件など、数々の凶悪事件を引き起こしたオウム真理教の元代表、
松本智津夫元死刑囚は今月6日、教団の元幹部6人とともに死刑が執行されました。

関係者によりますと、法務省は、松本元死刑囚が執行前に示した意向などに基づいて遺骨を
元死刑囚の29歳の四女に引き渡す方向で調整を進め、遺体は9日朝、東京拘置所から
東京 府中市にある斎場に搬送され、火葬されました。

四女は去年、両親と縁を切ったとして都内で会見を開くなど教団との関係を絶っているとされています。

一方、妻と4人のほかの子どもたちは「元死刑囚の精神状態からすれば、特定の人を引き取り人として
指定することはありえない」として、遺体を妻に引き渡すよう要望していますが、法務省によりますと、
引き渡しの規定では、親族の希望より本人の執行前の意向が優先されるということです。

遺体が運ばれた斎場の周囲では警察などが警戒に当たっています。