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 事件の主人公は当時この地方在住の青年A。Aは婚期になっていたため、
 義兄の勧めで当時二十歳の女性B子を紹介された。AはB子に一目惚れし、
 初対面のその場でB子に結婚を申し込む。その後さらに2回にわたって
 結婚を申し込んだが、最終的にB子の兄を通じて結婚を断られた。
 どうしても諦めきれなかったAが思いついたのが「おっとい嫁じょ」だった。

 Aがこの手段に至ったきっかけの1つであろうと思われるのが彼の
 両親の馴れ初めだ。そもそもAの母親は結婚前に家族と食事中、
 Aの父親に拉致され「おっとい嫁じょ」により結婚し、
 「おっとい嫁じょ」の「申し子」とも言えるAが誕生していたのだ。   
 
 結局、Aは従兄、叔父の協力で地元の職業安定所から帰宅途中のB子を拉致、
 再度結婚を申し込んだが、拒否されたことで知人宅の一室で
 「おっとい嫁じょ」、つまり強姦に及んだのである。

 一室を提供した知人は、予め「おっとい嫁じょ」になることを知って
 部屋を貸しており、しかもAの強姦後には協力者の従兄と叔父までもが
 強姦に参加するという、今ならば悍ましいの一言ではすまない事態まで
 起こっていたのだ。ちなみに従来から「おっとい嫁じょ」では、
 相手女性の抵抗を見越して数人の男性協力者が同行しており、
 彼らがご相伴に預かることは珍しくなかったという。

 「おっとい嫁じょ」では、最終的に女性とその両親が加害男性宅に
 結婚の挨拶に来るというのが習わしで、Aも強姦後に彼女らの来訪を
 待っていたらしいが、彼の元を訪れたのは警察。結局、強姦致傷罪でAは逮捕された。