https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180711/k10011528171000.html

駿河湾特産のサクラエビの春の漁が記録的な不漁になったことを受け、
静岡県の漁業組合はことしの秋の漁を自主規制する方針を固めました。

駿河湾特産のサクラエビ漁は毎年、産卵期を避けた春と秋に行われていますが、
ことしの春の漁は漁獲量がおよそ300トンとこの10年で最も少なく記録的な不漁となりました。

これを受けて静岡県桜えび漁業組合は、資源を回復させるためことし10月から始まる
秋の漁を自主規制する方針を固めました。

具体的には一度に漁に出る船の数を制限するほか、サクラエビの群れが確認できても
成長する前の稚エビの割合が多い場合は網をかけずに成長を促すことにしています。

サクラエビの秋の漁で漁に出る船の数を制限するのは今回が初めてで、漁業組合では
今月17日の船主会で正式に決めることにしています。

県さくらえび漁業組合の望月武組合長は「資源量の回復が重要だという認識は
関係者で一致している。一丸となって取り組んでいく」と話していました。