「生まれ変わりの村」って本があって、中国の奥地にある、貧しい村では、生まれ変わりが信じられてて、
生まれ変わっても、前世の記憶を残す方法が伝えられてる。
それは、あの世で、スープを飲まない事。
スープを飲むと、前世の記憶が消えるんだが、飲まなければ消えない。
で、その村では死後、生まれ変わっても、前世の記憶を持つ人が多数いて、前世ではどうだったかを話した。
何冊か、そういう記憶のある人の話で、まとめられてる。
当然、ほんとかな・・
と思う。
けど、なるほどなと思えたのは、死後の世界はこの世と変わらないって話。
その本が出版される以前、、一度、生き返った人がいて、その人の話だが、
あの世はこの世と変わらないって言ってたのと同じだった。
その本で生まれ変わった人が、口をそろえるのは、天国も地獄も無かったということ。
麻薬の売人をやってた前世でも、地獄に行かなかったし、閻魔様も居なかった。
逆に、僧侶だった人も、特に何もいいことは無かった。
牛だった人がいて、えさが美味しかったと、元飼い主にお礼を言いに行った。
牛のエサに、旨い、不味いがあるのかwと、これは疑問だけど。

ただ、天国も地獄も、裁きも無かったって話は、凄く信じられる話だと思うんだよな。
人間の人生は、人間社会の裁判のように善悪で捌かれる、単純なモノじゃない。

ただし、この本は出版されてから、10年ほどが経って、映画化もされてるし、
多くの人が読んでるはずだし、読者の中には亡くなった人もいるはずだけど、
この本を読んで、あの世でスープを飲まず、前世の記憶を持って、生まれ変わりましたって人は、
未だ、一人も出てきては居ない。