全米で注目されるようになった一つのきっかけは、2013年にスミス大学に出願していたカライオピー・ウォン(Calliope Wong)が、連邦政府の学費援助の申請書類に記載する性別欄で男性を選択していたため、大学が入学出願者の対象から除外したことだった。

アメリカの女子大は4年前には受け入れ表明

スミス大学の在学生が、この決定に対して激しい反対運動を展開し、大きく報道されることとなった。

結局、ウォンは他大学に入学したのだが、本事例は、トランスジェンダー学生の受け入れがどの女子大学にも共通する課題であることを顕在化させる役割を果たした。

アメリカ教育省は2014年4月29日、教育機関での性差別を禁じた法・タイトルIX(1972年制定)によって、トランスジェンダー学生が差別から守られなければならないと発表した。