11月26日夜中、今川の家で寝袋に潜り込みながら悶々としていました。
直前にMさんにVXをかけるために走っていったところ目が合ったような気がして、
Mさんの横を何もせず走り抜けていきました。
「私にはできない」という感覚はいかんともしがたいものでしたが、
私の考えは「それでもやれと言われたら」との思いに絞られてきました。
やがて心が悶々とし始め、「できなければYにやらせればいい」と言った麻原の言葉がしきりに思い出されました。
そこで新實にそれとなくそれとなく、目が合ったことを理由に言うと、Yを呼ぶと即決しました。
翌朝、実行役をYに引き継ぐ時、新實らに怪しまれないように動揺したそぶりを見せてはならないとの思いで一杯で、
Yを気遣う余裕はありませんでした。Yには本当にすまない思いで一杯です。