これは単なる天災ではなく、人災、安倍政権の無為無策によって被害が拡大した”安倍災“とも言うべきものです。

また、どうしても見過ごせないのは、自衛隊です。

真備町で救出された被災者たちが身に着けていた(着けさせられていた)のは、なんと「迷彩色のライフジャケット」でした。救出したのが自衛隊だったからです。

「迷彩色のライフジャケット」は言うまでもなく自衛隊員が戦場で使うことを想定して作られているもので、いわば「軍服」です。被災者がなぜ「軍服」を着なければ、着させられなければならないのでしょうか。

「ライフジャケット」だけではありません。自衛隊が救助に使ったボートは、おそらく自衛隊用(軍事用)でしょう。被災者は「軍用」ボートに乗せられて救助されたのです。

広島県呉市では、自衛隊基地に停泊中の艦船の風呂が「被災者に開放」されました。利用者を揚陸艇で送迎するという念の入れようです。入浴したい被災者は軍艦へどうぞ、というわけです。

そしてNHKは、自衛隊に救出された被災者や艦船の風呂に入った被災者の、「自衛隊のおかげで助かった」という声を何度も流すのでした。

こうした状況が、自衛隊という軍隊への抵抗感を薄め、逆に”親近感“を作り出す政府・自衛隊の政治的意図によってつくられていることは明白です。いわば「災害の政治利用」と言っても過言ではありません。

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