父親が虐待して子供を殺してしまうことも、
母親が虐待して子供を殺してしまうことも、いずれもある。
たいせつなのは、
父親であっても、母親であっても、公平に評価する、ということだ。
殺したことについて厳しく非難するのであれば、それは、
父親に対しても、母親に対しても、なされる必要がある。
他方で、育児で悩んでいたから、などと、
殺害者のおかれた状況について斟酌するのであれば、やはり、
父親についても母親についても、斟酌する必要がある。
つまり、
母親が子供を殺したときには、育児で悩んでいたから、などと母親の状況を
斟酌するのに、
父親が子供を殺したときには、父親を一方的に非難する、というのでは、
公平ではなく、筋が通らない、ということだ。