潮岬灯台
海の日に行こう あす、無料で一般公開 串本 /和歌山

灯台150周年記念行事で無料公開される潮岬灯台=和歌山県串本町潮岬で、藤田宰司撮影
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毎日新聞2018年7月15日 地方版
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 海の日の16日、本州最南端の灯台「潮岬灯台」(串本町潮岬)が無料で一般公開される。入場者に灯台ペーパークラフトをプレゼントし、海上保安庁のマスコットキャラクター「うみまる」が写真撮影に応じる。

 潮岬灯台は1870(明治3)年6月、洋式の木造灯台として潮岬の断崖上に完成し、78(同11)年4月に現在の石造りに改築された。地上から灯台頂上までの高さは23メートル、海面から灯火までは49メートルあり、15秒に1回発する光が約35キロ先まで届く。

 68段のらせん階段を上がると、潮岬に打ち寄せる荒波や太平洋を航行する船を一望でき、併設された灯台資料展示室には実際に使われていた電球やレンズなどが展示され、灯台の歴史や仕組みを学ぶことができる。

 年中無休で、一般公開(入場料中学生以上200円)している。今年は国内初の洋式灯台「観音埼(かんのんさき)灯台」(神奈川県横須賀市)が1868(明治元)年に起工されてから150周年にあたることから、記念行事として無料公開することになった。

 田辺海上保安部が、灯台絵画コンテスト受賞作品の展示▽救命胴衣の試着▽海難防止を呼びかける啓発グッズの配布−などを行い、灯台の役割や海の安全を楽しみながら学んでもらう。公開時間は午前9時〜午後4時半。【藤田宰司】