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トランプ氏の支持者にも衝撃 米ロ首脳会談
2018/07/17 5時間前

アンソニー・ザーカーBBC北米担当記者

ウラジーミル・プーチン氏とドナルド・トランプ氏のヘルシンキ会談は終わった。密室での2時間近くと、報道陣を前にした1時間。点検すべき内容はたっぷりある。

会談に先駆けて、民主党側はトランプ氏に、プーチン氏を相手にする際には気をつけるよう呼びかけていた。司法省が13日に、2016年米大統領選で米国にサイバー戦争をしかけた罪でロシア軍人12人を正式起訴したばかりなのだから、米国大統領がロシア大統領と会談すること事態が不見識だという意見もあった。

その一方で、多くの共和党関係者の間には、大統領が様々な問題についてプーチン氏に対抗するだろうと、慎重な期待感があった。共和党のスティーブ・スカリース下院院内総務は、トランプ氏が「米国として強い立場から、ロシアの敵対行為に反攻するだろう」とツイートしていた。

しかし実際のことの運びは……いささか違っていた。会談内容と反応の主なものは次の通り――。

「全員に責任がある」

共同記者会見で最初に質問した米国人記者はトランプ氏に、現在の米ロ間の緊張関係は米国の愚かしさのせいだとなぜツイートしたのかと問いただした。
説明を求められた大統領は、以前の主張を繰り返し、「両方の国に責任がある」と述べた。
米ロ双方に「ミスがあった」とトランプ氏は述べた。しかし、ロシアによるウクライナへの軍事干渉やクリミア併合、英南部での神経剤「ノビチョク」攻撃、米大統領選介入に関するロシア人起訴など、具体的な内容には触れなかった。

代わりにトランプ氏は、自分の選挙陣営とロシアとの間に「結託などまったくなかった」と強調した。選挙介入の疑いと、結託の証拠の有無について、そうやってトランプ氏はごちゃまぜにした。選挙介入についてはすでに多数のロシア人が正式起訴されているし、結託の疑いについてはロバート・ムラー特別検察官はまだ言及していないのだが。

選挙介入についてロシア政府とプーチン氏を直接的に非難するかどうか質問されると、トランプ氏は(ダン・コーツ国家情報長官を含む)自分の情報当局者が「ロシアだと思う」と報告していると述べた。しかし、米大統領はこうも続けた。つい先ほどプーチン氏が、ロシアではないと否定したのだと。

「プーチン大統領はロシアじゃないと言っている。ロシアである理由が見当たらない」とトランプ氏は結論した。自国政府の結論よりも、ロシアの無実の主張を信用しているようだった。
トランプ氏はかねてから、米国の複数の情報機関を批判してきた。おかげで、米国の情報活動コミュニティーは困った状況にさらされてきたし、今回もまたしかりだ。しかし就任からすでに1年以上たつトランプ政権関係者は、もはやこの状況について責任をとらなくてはならない。

情報活動コミュニティーの統括するコーツ情報長官は声明を発し、ロシアが「継続的かつ広範囲にわたり」米国の民主主義を傷つけようとしているという「事実をもとに判断した」結論について、各情報機関の立場は変わらないと表明した。
トランプ氏はこれを受けて16日、情報機関をツイッターでなだめようとした。

「今日も言ったし、これまでも何度も繰り返してきたように、『自分の情報関係者を大いに信頼している』。一方で、より明るい未来を築くためには、過去にばかり注目しているわけにはいかないことも私は認識している。世界の2大核保有国として、我々はうまくやっていかなくてはならない!」
(リンク先に続きあり)