【西日本豪雨】
「無料で車お貸しします」 宮城・石巻の「日本カーシェアリング協会」

土砂に埋もれた車を調べる警察官=平成30年7月11日、広島県呉市天応地区
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産経ウェスト2018.7.18 16:25
https://www.sankei.com/west/news/180718/wst1807180077-n1.html

 東日本大震災を契機に発足し、災害に見舞われた被災地の住民や支援団体に無料で車を貸し出す「日本カーシェアリング協会」(宮城県石巻市)は18日、西日本豪雨で被害があった岡山県倉敷市に軽乗用車など6台を届けた。9月末まで利用できる。広島県や愛媛県にも支援を広げ、計50台以上の提供を目指す。

●東日本大震災を契機に発足 「被災者の生活再建前進を」

 協会によると、西日本豪雨の発生後、倉敷市真備町地区の被災者らから要望があり、協会が所有する6台の貸し出しを決定した。7月下旬には宮城県在住の人から寄付された4台を愛媛県西予市に送る。さらに全国から車両を募り、他の被災地にも届けたい考えだ。

 自宅の車2台が水没し、貸し出しを受けた倉敷市真備町地区の吉岡巨樹さん(44)は「役場に行ったり片付けで出たごみを運んだりと、何をするにも車が必要で困っていた。周囲の人と使い回したい」と笑顔を見せた。

 協会は東日本大震災の津波で車が流された人を支援するため、震災後に結成。被災者らに車を貸し、共同利用してもらう取り組みを続けている。熊本地震や九州北部豪雨の被災地にも提供した。

 協会の吉沢武彦代表理事(39)は「少しでも被災者の皆さんの生活再建が前進するとうれしい」と話した。問い合わせは同協会、電話0225(22)電話番号はリンク先。