今回、成立したIR(integrated resort)法案(統合型リゾート施設実施法案)
について、一般に「カジノ法案」とよく言われる。
しかし、これは、国際会議場・展示施設(convention center)などの業務に
関係したMICE(meeting, incentive, conference, exhibition)施設の創設を
目的としたものであって、カジノはその付帯設備に過ぎず、これがメインで
はない。IR施設を作ったからと言って、必ずしもカジノを作らないといけな
いものでもない。

本年4月にこの実施法案を閣議決定したとき、当面は全国3箇所を上限にIR
を整備する予定みたいである。仮に今後、増えたとしても全国に6・7個く
らいのもので、全国にいくつもできるものではない。

それが各鉄道駅の前に必ず1軒以上はあり、誰でもすぐに行けるパチンコ店
と違っている。その意味で、よく懸念されるギャンブル依存症云々について
は、IR施設ができたとしてもほとんど影響ないと言える。ギャンブル依存症
については、現在のパチンコに対して何らかの対策が必要であろう。