2018年7月21日 11時55分
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境内をめぐる参拝客ら(20日、青森県むつ市の恐山で)

 青森県むつ市の恐山で20日、恒例の「大祭典」が始まり、県内外から多くの参拝客が訪れた。

 荒涼とした岩場の広がる恐山菩提ぼだい寺では、強い日差しの下、参拝に訪れた人たちが汗をぬぐいながら境内をめぐり、像の前で足を止めては静かに手を合わせていた。また、死者の霊の言葉を語るとされる巫女みこ「イタコ」のテントも並び、順番を待つ長い列ができていた。

 父親の供養に訪れたという東北町の会社員の女性(46)は「安らかに眠ってほしいと手を合わせた。乱れていた心が解かれたような気持ち」と話していた。

 大祭典は24日まで。22日には僧侶や信者らが列を作って境内に向かう「上山式」が行われる。