2018.7.22 00:37
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 第2次大戦後に1万人以上の日本人が連行されたロシア東シベリア・ブリャート共和国で21日、日本の刀鍛冶が鍛冶技術を実演するイベントが開かれた。日露の文化交流と抑留者追悼が目的で、日本舞踊や真剣を使った居合抜きも披露された。

 首都ウランウデの国立劇場でバレエ団芸術監督を務める岩田守弘さん(47)が協力。参加した冨士日本刀鍛錬所(静岡県富士宮市)の内田義基さんは「祖国の地を踏むことができなかった抑留者にささげる」と語り、刀の原料となる玉鋼に火を入れた。約1週間、鍛錬を繰り返すという。

 同共和国には、国立劇場など抑留者が建設に関わった建物が多く残る。日本舞踊を披露した藤間蘭黄さんは「日本人がどのような気持ちで暮らしていたかを思い浮かべた」と話した。

 岩田さんはモスクワのボリショイ・バレエ団で第1ソリストとして活躍後、現在の芸術監督に転身した。(共同)