https://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/20180720/1070003324.html

産総研 不正アクセス情報流出か
07月20日 17時51分

国内最大級の国の研究機関で、つくば市に本部を置く、産業技術総合研究所は、不正アクセスによって、個人情報を含む5000件余りの内部情報が外部に流出したり閲覧されたりしたおそれがあると発表し、関係する個人や企業などに謝罪しました。

産業技術総合研究所によりますと、不正なアクセスは去年10月からことし2月にかけて複数回行われ、5000件余りの内部情報が外部に流出したり、閲覧されたりしたおそれがあるということです。

中には、職員の履歴書や学会やイベントなどに参加した人の連絡先などおよそ4000人分の個人情報も含まれていて、研究所は関係する個人や企業などに謝罪しました。

研究所の調査の結果、予想されやすいパスワードを設定していた職員のアカウントや、外部のレンタルサーバーを経由して不正アクセスが行われ、内部のシステムへの侵入を許してしまったということです。

これについて産業技術総合研究所の中鉢良治理事長は「広い範囲にわたって不正なアクセスを受けて、復旧や調査に時間がかかったことを深くおわびするとともに情報の厳格な管理を徹底し、再発防止に努めていきます」とコメントしています。