北方領土墓参 政府関係者らの衛星携帯電話をロシア側が没収

 菅官房長官は、記者会見で、航空機を使った北方領土の元島民らによる墓参に同行している政府や報道機関の関係者の衛星携帯電話がロシア側に没収されたことを確認したうえで、日本の法的立場から受け入れられないとして抗議したことを明らかにしました。

 北方領土の元島民と政府や報道機関の関係者らは、23日までの2日間、去年に続いて航空機を使った墓参で、国後島と択捉島を訪れています。

 これに関連して、菅官房長官は午前の記者会見で、政府や報道機関の関係者の衛星携帯電話がロシア側の当局者によって没収されたことを確認したうえで、「ロシア側には、22日、外交ルートを通じて『日本の法的立場に鑑み受け入れられず遺憾だ』と抗議するとともに、衛星携帯電話の早期返却を求めている」と述べました。

 また、菅官房長官は、記者団が、過去に同様の事例があったか質問したのに対し、「網羅的に答えることは困難だが、過去に携帯電話などの電子機器類がロシア側当局によって没収されたことはあった。当然ながらその際にも抗議している」と述べました。

NHK NEWS WEB 2018年7月23日 12時30分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180723/k10011544831000.html