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愛知県の大村秀章知事は23日の記者会見で、各市町村が小中学校の設備整備をする際に国に申請する「学校施設環境改善交付金」について、今年度に空調設備の申請をした県内67校は1校も認められなかったと明かした。特別支援学校は豊田市の1校が採択された。

 同交付金は、市町村が学校に空調設置や校舎の耐震工事、トイレの洋式化などを行う際、国が費用の約3分の1を補助するもの。大村知事は交付金について「制度はあっても予算がないなら見せ金に近い。予算確保も含めて考えてもらった方がいい」と注文をつけた。

 文部科学省によると、昨年度の補正予算と今年度当初予算で約2000億円を概算要求し、認められたのは約1344億円という。担当者は「一般的に冷暖房の設置より耐震化の方が優先される。よりよい教育環境の提供のため予算の確保に努めたい」としている。

 また、大村知事は県立の特別支援学校で2020年度までに全教室にエアコンを設置する計画について、前倒しする考えを示した。「全部ができるかは分からないが、少しでも前倒しできないか具体的に検討したい」と述べた。【三浦研吾】

7/24(火) 0:01
毎日新聞
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