民営化しは基本、公営でやった場合よりも安いコストで運営できる業者に任されるので、
公営でやるよりも安い水道料金に出来る可能性が高い。

例えば水道の利用量チェックとか、日本だと人が検針しているが、
民間水道事業者の場合、スマートメーターによる無線による水道使用量チェックが既に常識化している。
初期投資が多少かかるが人力検針より遙かにコストが安く出来る。

それどころかスマートメーターにより、水道管全体の水量の状態を、
リアルタイムで把握出来る為、漏水箇所発見にも利用されている。

日本の漏水チェックとかは、基本住民の通報から人力でチェックするので、漏水発見も遅れ気味。
当然、漏水状態が深刻化してから修理開始となるので、これもコスト高の要素になる。

これは単なる一例だが、日本の水道技術は、かなり遅れているのが現実。
こういった技術の差がコストの差を生み、民間業者は公営より安く運営する事が出来て、
公営の場合よりも安いコストで事業を請け負い、それが水道料金の値上げ幅を抑えられる可能性に繋がる。

ただし、そもそも今までの水道料金が安過ぎたので、民営化しても、水道料金は多少値上げ幅を抑えられる程度だろう。

あと、民営化という選択肢を選べる自治体はマシな部類で、
民間事業者ですら儲けるの困難と判断する程度に、
人口減少その他問題山積の自治体水道は多く、
民営化という選択肢がないまま、ただ水道サービスが劣悪になっていくしかない自治体も多い。

老朽化し続ける水道インフラを、その場しのぎの修理続け、だましだまし使い続けながらでも、
水道料金が上がり続けるような自治体も多数出て来る。