https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180727/k10011552221000.html

ビル火災で「安藤ハザマ」社長が謝罪
2018年7月27日 19時07分

東京 多摩市の建設中のビルから火が出て作業員5人が死亡し40人余りがけがをした火災を受けて、工事を請け負っている「安藤ハザマ」が27日記者会見し、犠牲者が出たことについて謝罪するとともに、断熱材のウレタンを床裏に吹きつける工程のあとに、ガスバーナーで付近の鉄骨を切断する作業を行っていたことを明らかにしました。

東京 港区の本社で行われた記者会見で、安藤ハザマの福富正人社長は「お亡くなりになった方々のご冥福をお祈り申し上げるとともに、ご遺族に心よりお悔やみとおわびを申し上げます」と謝罪しました。

そのうえで、会社側は、地下3階の床裏に断熱材のウレタンを吹きつける工程のあとに、付近の作業台を支える鉄骨をガスバーナーで切断して撤去する作業をしていたことを明らかにしました。

この手順で作業をする場合、ウレタンに火花が燃え移らないよう不燃シートを敷くなどのルールを社内で定めていたということで、ルールどおりに作業が行われていたか、会社としても調べるとしています。

また、安藤ハザマが請け負った工事では、去年6月にも東京・江東区の物流倉庫の解体作業で、同じようにガスバーナーで鉄骨を切断中、火がウレタンに燃え移って、およそ5000平方メートルが焼ける火事があり、ルールの周知の在り方なども改めて見直すとしています。