2020年東京五輪・パラリンピック大会組織委員会は31日までに、東日本大震災からの復興五輪の取り組みとして、被災地の中高生が世界から集う選手に向けて応援メッセージや支援への感謝の言葉を記した「復興のモニュメント(記念碑)」を制作し、選手村など関連施設に設置する計画を明らかにした。

 選手は記念碑にサインを書き、大会後はレガシー(遺産)として、岩手、宮城、福島の被災3県への移設を検討している。

 国内外のメディア関係者向けに大会の準備状況などを報告する9月の説明会のレセプションで、被災3県の食材を提供する方針も明らかにした。

 被災地ではほかに、ギリシャで採火した聖火の到着地を宮城県東松島市とすることや、聖火リレーに先立って聖火を巡回展示することが検討されている。

 組織委の30日の組織委の記者会見で、森喜朗会長は「復興五輪として東北を応援しようというのは、大会招致以来の源流」と話している。〔共同〕

2018/7/31 9:56
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO33600890R30C18A7CC0000/