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”社会の分断狙った投稿削除” フェイスブック 中間選挙を前に
2018年8月1日 5時35分IT・ネット

世界最大の交流サイトを運営するフェイスブックは、アメリカの中間選挙を前に、社会の分断を狙った内容の32の投稿などを削除したと発表し、アメリカのメディアはロシアとの関連を指摘しています。

フェイスブックは31日、「組織的に真実ではない行為に関与した」として、フェイスブックと傘下のインスタグラムの合わせて32の投稿とアカウントを削除したと発表しました。

具体的には、ワシントンで白人至上主義に反対するイベントを来週、計画しているとする投稿や反植民地主義に関するものなどことし11月の中間選挙を前に社会の分断を狙ったものが対象となっています。

フェイスブックは、おととしのアメリカ大統領選挙の期間中、アメリカの情報機関がロシア政府に近いとしている「インターネット・リサーチ・エージェンシー」という団体が8万回以上の投稿を行い、全米で1億2600万人が閲覧した可能性があることを明らかにしていて、対策が不十分だったとして厳しい批判を受けています。

フェイスブックは、今回の件について、投稿の背後にある組織などは特定できていないとしていますが、「インターネット・リサーチ・エージェンシー」の手口と比較していることなどから、アメリカのメディアはロシアとの関連を指摘しています。

フェイスブックは、捜査当局と協力するとともにAI=人工知能を活用するなどして不審な行為の検知に努めていることを強調しています。