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国際的な金利指標 LIBORに代わる指標検討へ
2018年8月2日 4時19分

銀行の融資など、さまざまな金融取引の金利を決める際に参考にされる国際的な指標が廃止される見通しになっていることから、日銀は、国内の金融機関などとともに新たな指標づくりに向けた検討を始めました。

国際的な金利の指標には、ロンドン市場の「LIBOR」と呼ばれる指標があり、融資の金利などの参考にされて来ましたが、金融機関による不正操作の問題が起き、3年程度で廃止される見通しになっています。

このため日銀は、国内の金融機関などに呼びかけて今後、どういった指標を参考にしていくかを検討する委員会を設け、1日初めての会合を開きました。

会合には銀行や証券会社、商社など、50余りの企業や団体の担当者が参加し、来年秋までにLIBORに代わる指標を決める方針などを確認しました。

金利の指標は、銀行の融資のほか、企業が社債を発行する際の金利など幅広い金融取引に使われていて、日銀は「企業の資金調達や運用などにあたってのインフラのようなもので、信頼性の高い指標づくりを進めたい」としています。