抗生物質効かない耐性菌か、入院患者ら8人死亡

 鹿児島大病院(鹿児島市)の入院患者ら15人から、複数の抗菌薬(抗生物質)が効かない多剤耐性の細菌アシネトバクターや類似菌が検出され、うち8人が死亡していたことが鹿児島県への取材で分かった。
 同病院は3日、記者会見して詳細を発表する。

 県によると、同病院の患者ら5人から多剤耐性アシネトバクターが検出され、別の患者ら10人からは類似の菌が検出された。

 入院患者ら抵抗力が弱い人が多剤耐性アシネトバクターに感染すると、肺炎や敗血症など重篤な感染症を引き起こす恐れがある。

 多剤耐性アシネトバクターによる院内感染は、2008年10月〜09年1月に福岡大病院(福岡市)で発生。
 入院患者26人が感染し、因果関係は不明だが、4人が死亡した。
 09年8月以降、帝京大病院(東京都)でも60人が感染し、35人が死亡した。

Yomiuri Online 2018年08月03日 00時03分
https://www.yomiuri.co.jp/national/20180802-OYT1T50118.html?r=1