シャープ 「白物家電」国内生産から撤退へ
2018年8月3日 11時41分

シャープは競争力の強化を図るため、栃木県の工場での液晶テレビの生産と
大阪府の工場での冷蔵庫の生産を終了し、海外での生産に切り替えることになりました。

シャープによりますと、栃木県矢板市にある工場での液晶テレビの生産をことし年末までに、
大阪府八尾市にある工場での冷蔵庫の生産を来年9月までに、それぞれ終了し、
中国や東南アジアといった海外での生産に切り替えることになりました。

八尾市の工場で冷蔵庫の生産を終了すれば、
シャープは、いわゆる「白物家電」の日本国内の生産から撤退することになります。

2つの工場のうち、栃木県の工場は物流や保守サービスの拠点として残しますが、
開発機能は本社のある堺市や千葉市の拠点にさらに移すことにしています。
また、八尾市の工場では、冷蔵庫を含めた家電製品の開発機能を残すことにしています。

一方、従業員の雇用は配置転換などでそれぞれ維持したいとしています。

シャープは昨年度の決算で4年ぶりに最終黒字に転換しましたが、家電の生産体制を見直すことで、
競争力の強化と海外事業の拡大をさらに進めたいという狙いがあるものとみられます。

NHK NEWSWEB
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180803/k10011561661000.html