https://mainichi.jp/articles/20180804/k00/00m/040/138000c

もんじゅ
核燃料出入機の警報鳴る 監視カメラの作業中
毎日新聞 2018年8月3日 21時35分(最終更新 8月3日 21時35分)

 日本原子力研究開発機構は3日、廃炉手続きを進めている高速増殖原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)で1日、核燃料を取り出す出入機の異常を示す警報が鳴ったと発表した。不具合が見つかった監視カメラの状態を確かめる作業中だった。もんじゅでは機器のトラブルが相次ぎ、機構は7月下旬に開始予定だった燃料の取り出しを8月中の着手に延期している。
 機構によると、燃料取り出しに向けた動作確認中に不具合が見つかった監視カメラの視認性を確認するため、出入機を作動させていた。炉外の燃料貯蔵槽から制御棒をつかみ、付着したナトリウムを洗浄する装置に移す作業中に警報が鳴ったという。出入機のつかみ手部分に固着したナトリウムが原因とみられるが、動作そのものには異常はなかった。

 7月にも同じ部分で警報が鳴っていた。機構は現場要員を増やして8月中に燃料取り出しを始めるとしているが、工程に影響する可能性もある。【高橋一隆】