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世耕経産相 米で輸入車などの関税引き上げに改めて懸念示す
2018年8月4日 1時56分

アメリカを訪れている世耕経済産業大臣は、来週行われる日米の新たな通商協議に関連して、日本からの自動車などに大幅な関税を課さないよう、アメリカ政府に慎重な対応を求める考えを重ねて示しました。
アメリカ中西部を訪問している世耕経済産業大臣は3日、ミシガン州デトロイトにあるトヨタ自動車の研究施設を視察しました。

一連の訪問で日本メーカーや関連企業、地元有力者などと意見を交わした世耕大臣は、トランプ政権が輸入自動車などへの大幅な関税引き上げを検討していることについて、記者団に対し改めて懸念を示しました。

この中で「日本の自動車産業は完全にアメリカ経済の一部となっている。話をしたほぼすべての人が、自動車本体や部品に関税が課されると、とてつもない影響があると大変心配していた」と述べました。

そのうえで、来週9日に茂木経済再生担当大臣とアメリカのライトハイザー通商代表との間で行う新たな通商協議に関連して、世耕大臣は「全く予断を持てないが、これまでわれわれは報復的な措置も取らず、慎重な姿勢だ。この姿勢をアメリカ政府にきちんと理解してもらいたい」と述べ、アメリカ政府に慎重な対応を求める考えを重ねて示しました。