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愛媛 肱川のダム緊急放流 住民への周知方法を見直し
2018年8月4日 5時00分豪雨 被害

西日本豪雨で、愛媛県の肱川がダムの放水量を増やした後で氾濫したことを受けて、国土交通省は、肱川の上流にある2つのダムで緊急的な放流を行う際に、サイレンを鳴らす回数を増やすなど、住民に周知する方法を見直しました。

先月の西日本を中心とした豪雨で、愛媛県の西予市と大洲市では肱川が氾濫し、逃げ遅れるなどして9人が犠牲になりました。

上流にある野村ダムと鹿野川ダムでは、ダムの流入量と放水量をほぼ同じにする「異常洪水時防災操作」が行われ、その後、急激に増水していたため、住民から国の周知の在り方に疑問の声が出ていました。

このため国土交通省四国地方整備局は、この操作を行う際の住民への周知について、より切迫感のある方法に見直しました。

具体的には、野村ダムで、50秒間のサイレンを5秒の間隔をおいて3回鳴らす動作と、鹿野川ダムで、およそ1分間のサイレンを10秒の間隔をおいて5回鳴らす動作の回数を、いずれも従来の1回から2回に増やします。

またスピーカーなどで知らせるアナウンスの表現を「これまでに経験のないような洪水です。直ちに命を守る行動をとってください」と改めるほか、警報表示板の表示を「ダム放流中」から「ダム放流増加非常事態」と変更します。

国土交通省は、新たな方法で住民への周知の徹底を図るとともに、より効果のある情報提供の在り方を今後もさらに検討していくとしています。

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