効力ない標識で取り締まり、男女6人返金・違反取り消し
2018年08月04日 14時50分
https://www.yomiuri.co.jp/national/20180804-OYT1T50020.html?from=ycont_navr_os

 富山県警は3日、県公安委員会の決定がないまま設置され、効力のない一時停止標識と横断歩道で、県内の男女6人を道交法違反で取り締まるミスがあったと発表した。県警は納付された反則金など計約4万8000円を返金し、違反記録を取り消す。
 県警によると、問題が見つかったのは富山市つばめ野の県道にある2か所の丁字路交差点。今年6月17日、富山北署員が一時不停止の取り締まりをした際、一時停止標識が有効でなかったことが判明。同じ県道を点検したところ、近くの交差点の横断歩道も無効だったことがわかった。2か所では昨年10月26日〜今年6月17日、「一時不停止」で1人、「横断歩行者等妨害」で5人が反則切符を交付されていた。
 この道路が2007年8月に供用開始された際、同署の担当者が県警本部への報告を失念し、公安委員会に届けられていなかったことが原因。過去に反則切符を交付した際も署員が確認を怠っていた。現在は2か所とも有効になっている。
 舘谷健交通部長は「違反として告知を受けた方々におわび申し上げます。今後指導を徹底し、再発防止に努めてまいります」とコメントした。