大塚家具のビジネスモデル大崩壊で、銀行が備え始めた「Xデー」
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/56010

>10ヵ月連続で前年割れ

>大塚家具の業績悪化が底なし沼の様相を呈している。
>先月27日には創業の地である春日部ショールームを閉鎖した。

>大塚家具を悩ますのは何と言っても顧客離れだ。
>ある平日に東京・有明の旗艦店をのぞいたところ、
>広々とした店内に客の姿はほとんどなく、
>静まりかえった中、店員ばかりが目に付いた。

>先日公表された5月の月次売上高は前年に比べ10%のマイナス。
>これで前年割れは10ヵ月連続、しかも2桁台のマイナスが珍しくない。

>関係者によれば、「久美子氏はとにかく前任者の否定から入る」という。
>創業者で実父の大塚勝久氏が築いた大塚家具はもともと都心に大型店を構えて広域から集客し、
>会員制による懇切丁寧な接客で客単価を引き上げる戦略をとっていた。
>しかし、それにはまず新聞の折り込みチラシなど広告宣伝費を
>大量に投下する必要がある。久美子氏はそれが気に入らなかったらしい。

>勝久氏を追放後、久美子氏は広告宣伝費を削り、かわりに会員制を取りやめて、
>低中価格帯の品揃えが豊富なニトリやイケアのように誰でも入りやすい
>店づくりを指向した。しかし、それが当たったのはお家騒動直後の
>「お詫びセール」だけで、後が続かなかった。

>凄まじいキャッシュの流出

>これを数字で検証すれば、次のようになる。

>勝久氏追放前の2014年12月期、大塚家具は販管費全体の12・4%にあたる
>38億3300万円の広告宣伝費を投じていた。
>これを17年12月期には半分の19億5300万円まで削っている。
>販管費に占める割合も7・5%まで落とした。
>しかし一方で売上総利益は305億円から209億円へと
>100億円近くも萎んでしまったのである。